【映画+Lab】「イエスマン“YES“は人生のパスワード」

ある日、私が知人と会話している中でのこと。知人が、「どんな些細な事でも『NO』と言われると皆んな、心のどこかで傷ついていると思うよ。自分がどうであれ、『YES』と言ってもらえると嬉しいな。」と話してくれました。

確かに私自身、職場でお菓子を配った時、電車の中で親切と思って声をかけた時、友達を何かに誘った時など、『NO』と言われるとちょっぴり寂しい(自分でも気付かない程度の意識の時もある)し、そういう場面は心当たりあるなぁ、と思いました。

友人曰く、「だから『イエス』って言ってもらうと嬉しいし『イエス』と言うことって素晴らしい事だと思う。」とのこと。

そして、その会話を別の友人に話したところ「似たような映画がある!」と【イエスマン“YES“は人生のパスワード】という映画を紹介してくれました。なるほど!と思い、そんな会話をした次の日から私は全てにイエスという日々を過ごしてみました。

【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|イエスマン “YES”は人生のパスワード
イエスマン “YES”は人生のパスワード(ジム・キャリー,ゾーイ・デシャネル,ブラッドリー・クーパー)に関する情報をこちらでご覧になれます。

【あらすじ】人生において常に「NO」を連発してきた後ろ向きな男の物語。飲みに誘われても、友人の結婚祝いパーティーに誘われても、いつも口癖は「NO」。このままでは人生寂しく孤独死すると友人に言われ、自分を変えたいと願う。そして、友人に誘われ謎の自己啓発セミナーに参加。すると、会場では講師がどんな時でも全てに「YES」と言うと人生が好転すると言う。その日から全てに「YES」と言う生活が始まり、色々な騒動が起こるコメディー。すべてに「YES」と言ったらどうなるかを実際に試してみた、BBCラジオディレクターの体験実話が基になっている。 

※映画の趣旨は「YES」ということで、今まで体験しなかったことや新たな人との関わりなどから、人生が変わっていくというストーリー。私の知人の趣旨は「YES」と言うことで相手が喜んでくれるということ。映画の中でも「YES」ということで、人間関係も良好になっています。「YES」には自分を変える、相手の気持ちも変えるどちらの力もありますね。

全てに「YES」と言う実験

自分の日常での会話に全て「YES」と答える。そして、「YES」と答えた事による結果について。

知人が講演会に誘ってくれた「講演会があるから行こう」→「うん!行く」

誘ってもらった講演会は、あまり興味が無かったが、帰ってきた次の日に昨日行った講演会からインスピレーションを受けて、自分の未来のビジョンのヒントを得た。

コンビニで店員さんが「レシートです」→「ありがとうございます」

レジで店員さんからの「レシートです」に対して、「ありがとうございます」と必ず受け取る。

100%レジでレシートを受け取る意識をした私は、学生の頃にスーパーでレジのバイトをしていた時のことを思い出しました。

私がアルバイトのスーパーのレジでレシートを渡す時、目の前で捨てる行為を見た時、自分でも気付かないくらいの小さな「シュン」と悲しい気持ちを感じていました。

逆に、レシートを受け取りながら「ありがとう♪」と言ってくださる方がいらっしゃると、こちらも良い気分でした。 

毎回笑顔でレシートを受け取ってくださるお客様は、お話ししたことはない方だとしても、レジのスタッフの間で「あの人、良い人だよねー。」「私、あの人の時は袋詰めもしてあげる笑」と話題になることもありました。

丁寧に「ありがとう」と受け取ってくれるお客様は、それだけで“良い人だな“と思われる。改めて、受け取ることの大切さ、レジをしてくださり、商品を買えることに感謝して受け取る意識が芽生えた。

知人に忘年会に誘ってもらった「忘年会あるからぜひ参加して」→「はい、参加します」

その忘年会は、話したことのない方ばかりで緊張したが参加者の中に出版社の方がいて、雑誌の取材を受ける機会をいただいた。本屋に並ぶ週刊誌に自分が載っていて、新鮮な経験をした。今までは人前に出る事に抵抗があったが、少し殻が破れた気がした。

母から「これ、いる?」→「ありがとう!!」

母から「このティーポットとカップのセットを知り合いにもらったんだけど、いる?」と言ってくれた。持って帰るのが荷物になるなぁ、、と一瞬思ったけれど「うん!ありがとう!!」と言って貰って帰った。その後、数週間使ってみると意外と愛着が湧き、私の“お気に入り食器“の仲間入りした。母は、他にも「〇〇いる?」と声をかけてくれるようになった。

実験の感想と結果・変化

映画の主人公と私は違うと思っていたが、意外と自分も無意識に「NO」と言っていることが多いことに気付いた。実験中は「YES」という事が決まっているので、普段ならば躊躇していまうことにもチャレンジできた。「YES」と言う事で、普段なかなか経験しないことも経験できた。自分がもらって嬉しいかどうかだけではなく【YESと言って受け取ると】渡した相手も嬉しいということに改めて気がついた。
実験の日々の中で、どうしても「YES」と言えない場面が正直に言うとありました。ただ、全てに「YES」と言うのだと決めて行動し、実行すると「YES」の素晴らしい力に気付きます。その素晴らしさを理解した自分になった上で「YES」か「NO」を言うことは、それまでの「YES」か「NO」か、とは全く違い、選択や気持ちが変わるので、一度体験してみられることはおすすめです。