体の声を聞く

体は、疲れやストレスなどのサインを発しています。それらのサインに敏感になり、自分の体が何を求めているのかを理解するようにしましょう。
〜体と対話する〜自分の体と会話することで、体の声を聞くことができます。自分自身に対して質問をして、体がどのように応答するかを観察すると良いでしょう。

〜体の声を聞いて心を整える~

自分の体の事をどれくらい分かってあげられているでしょうか?
「何だか今日は頭がスッキリしていて仕事がはかどるな」とか「今日は肩が凝っているな」など、その時その瞬間には感じているけれど、すぐに忘れてしまって、忙しい毎日を積み重ねる。
自分の体の声が聞こえていても、スルーしてしまっていませんか?

体の調子、体の状況で、心の感じ方が変わります。

「仕事に対しての不安を強く感じる日がある」
仕事が問題だと感じている場合、その問題を解決しなければ不安は取り除けないと考えてしまいがち。

【体の声を聞いてみる】

最近、睡眠不足だから、不安な気持ちを増幅させているのかも?
生理前だからこんなに強い不安を感じているのかな?

という風に、問題である事以外にも体を整えることで気持ちが安定したり、ストレスを感じにくくする事が出来るかもしれません。

心を整えるために、自分の体の声に耳を傾けてあげる事はとっても大切です。

特に女性は、毎月の生理痛などで痛みを我慢することに慣れており、少しの変化には鈍感になってしまうこともあります。

私自身、体調が悪くなって病院に行った時に、いつから症状が出ていますか?と言われても、軽い症状などですと、いつからだったか答えられず、普段自分の体に意識していない事に気付かされることがあります。

自分の体のパターンを知っておくと、とっても便利!

【日々の体の調子を記録してみる】

自分の体のリズムやパターンを知っていると、前もって良いコンディションを整えてあげやすいので、体と心の状態を良く保てます。

よく皆さんご存知なのは、生理前の症状かと思います。
「何だかイライラしたり眠たい日が続くな」とか「甘いものが食べたいな」と思っていたら生理前だったなど。

そのように、「すごく甘いものが食べたい」→「あ、生理前だな」と分かってあげるように、自分の体のパターンを他にも色々知ってあげます。

【自分の体のリズムを記録する】

ノートや携帯メモなど

日付・起床時間・就寝時間・食事内容(間食や飲み物、コーヒーに砂糖など足して口にするものもできれば記録)・気分・体調・運動の内容と量・天気・便通・その他気付きのメモ

上記の項目は私の場合です。皆、自分の体の気になることは違うので、自分で項目を足してみたり、(体重、体温など)また、イレギュラーな事があればその日のメモに足しておく。今日は○○な理由でストレスを感じていたので、今後の経過を見ておく、悩みすぎないように自分をケアしてあげる。などがおすすめです。

記録例

2月3日 晴 7:00起床22:00就寝 夜焼肉 生理終了 ジム 

気分がよい 頭がさえている 仕事がはかどる

2月4日 晴、7:00起床24:00就寝 昼パスタ 夜天丼Uber

人と話さなかった ほぼ座って仕事

2月5日 雨、9:00起床25:00就寝 一日中室内 お昼ラーメンとケーキ

腰が痛い、肩こりがある。日中が眠い。

記録の活用方法

例①生理が遅れている

なぜだろう?と記録を見返してみる。

メモ欄に「冷房で体が毎日冷えている」とある。

冷えから不順になっているのかもしれないと知れる。必要であれば病院に行き、メモを参考に医師に相談する。

例②階段上がるのがしんどい

忙しくて食事の回数が少ない

体重が減っている、栄養が不足しがち

ビタミン、脂質を摂ることを意識する。体重の変化を意識する。

その他、体調の変化が生理の何日前に起こりやすいのか。気分と生理周期との関係、自分のサイクルを知る。PMS(月経前症候群)により、自分にはどんな症状が起こりやすいのかなど。

季節ごとに起きやすい事。私の場合は、夏は生理がズレやすい時期がありました。そんな時も、なぜ?と分析してみる。冷房の効きすぎで体が冷えている?夏バテで体重が減った影響?

食事は飲み物も記録するのは、ジュースやお酒の砂糖の量、コーヒーや濃い緑茶のカフェインの影響などをみる。

※体の反応はすぐには出ない事も                               体調は次の日に影響が出やすいものや、数日後数週間後など、症状が現れる時期が異なるので、その辺りも意識すると体の変化に気付きやすくなる。夏の疲れが秋に来るように。
ある出来事が数週間後、数ヶ月後に症状として現れる事も。

記録による気付き

記録してみて驚いた事は、食べたもので気分が変わっている事
私の場合は牛肉を数日続けて食べた日はパワフルな気持ちになっています。
魚を食べた日が続くと、頭が冴えたりします。
砂糖をたくさん摂った日が続くと、気持ちが不安を感じやすいのです。
気分が冴えない日は天気がイマイチ、気圧が低かったりします。                 小麦を摂らない日が続くと頭がスッキリします。

睡眠による影響にも気付きます。                               食事を寝る4時間以上前に終えると「翌日の目覚めが良い」「腰痛が軽くなる」などもあります。
睡眠も、夜中に目が覚めた日やしっかり眠れた日の翌日、お酒を飲んだ日の1日、2日後などの変化を記録。頭がスッキリする日または、ぼーっとする日の前の日、前々日などの睡眠を振り返るのもおすすめです。

体の声を聞くことを意識していると、だんだん聞き取れるようになって、少しの変化にも気付きやすくなります。

すると、「あれ?少し寒いな」などで、「風邪をひきそうかな?」「今日は無理しないで早く寝よう」と意識できるので、風邪もひきにくくなる。


そして、体の声を聞けるようになると、心の声も聞き取れるようになります
「あ、これワクワクしているな」「あ、私はコレが好きなんだな!」
など。

記録からの意識は定期的に更新する

ある程度自分の体のパターン情報が集まって分析できれば記録を止めても良いですが、季節ごとのパターンで毎年こうなりやすい、とか年齢が変わってくると体のパターンも変わってくるなどもあるので、変化を感じたらまた記録しても良いと思います。

その他、日常生活で体調の変化に気づくのは、以下のような時があります。
疲れやすさ:通常よりも疲れがたまりやすくなったり、疲れがとれにくくなった場合。
睡眠の質:睡眠時間は変わらずに、朝起きたときに疲れが取れない、夜中に目が覚める、寝付きが悪いなどの場合。
食欲の変化:食欲がなくなったり、食べ物の好みが変わった場合。甘い物、辛い物が食べたい。
体重の変化:体重が減ったり増えたりした場合。
痛みや不快感:頭痛や腰痛、関節の痛み、肌の痒み、めまいなど、身体に異常を感じる場合。
体感:寒い、暑い。体が軽い、重いなど。
感染症やアレルギー症状:喉の痛み、咳、発熱、吐き気、目のかゆみや赤み、鼻水、くしゃみなど、感染症やアレルギー反応が出た場合。

忙しいと体の声を聞き流してしまう事も
これらの変化が生じた場合は、自分自身の健康状態を見つめ直す機会となります。注意深く体の声を聞き、必要な場合は適切な対処方法を見つけることが大切です。